次は、+ボタンなどの計算ボタンが押されたときの処理を作ります。計算ボタンが押された際の処理は図7で触れました。ここでは図7の(1)~(4)の処理について実装していきます。早速、+ボタンをクリックしたときの処理を実装したいのですが、処理の流れをよく考えてみると、(1)~(3)の部分は共通化できます。そこで、共通の処理部分をUpdateResultメソッドにまとめることにして、まずは各ボタンをクリックしたときの処理を記述します。

計算ボタンをデザイナーから生成する

リスト4●+、-、*、/、=ボタンと、Cボタンの処理(Form1.csの一部)
リスト4●+、-、*、/、=ボタンと、Cボタンの処理(Form1.csの一部)
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 ここでもVS2010の新機能を使って、簡単にメソッドを作成してみましょう。一度デザイナーの画面に戻り、画面上の+ボタンをダブルクリックすると、AddButton_Clickメソッドのひな型がリスト4の(1)のように作られます。その中に処理を書きます。(2)で計算処理と表示の更新を行い、(3)で現在の計算種類を足し算として設定します。(2)で呼び出しているUpdateResultメソッドは、図7の(1)~(3)の部分をまとめたもので、まだ作っていません。

 -ボタン、*ボタン、/ボタンは計算種類が異なるだけです。(4)のように実装してください。(5)の=ボタンは、計算結果を保持するresult変数を初期化する必要があるので、(6)を加えています。

 (7)はCボタン(ClearButton)が押されたときの処理です。(8)で変数を初期化し、(9)でテキストボックスの値を初期化します。