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 前回は重複しない要素を扱うカラムである主キー(Primary Key)を説明しました。この主キーを参照するキーのことを外部キー(Foreign Key)といいます(図1)。

図1●主キーと外部キー
図1●主キーと外部キー
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 たとえば、著者情報テーブルのようなテーブルを想定してみましょう。著者情報テーブルは、書籍情報テーブルに登録されている書籍に対応する著者情報を登録するテーブルで、1冊の書籍に対して複数の著者が存在する場合もあるものとします。

 このような場合、著者情報テーブルは「どの書籍の著者なのか」を表すために「ISBNコード」列を持つ必要があります。著者情報テーブルの「ISBNコード」列は、当然、書籍情報テーブルの「ISBNコード」列の内容と対応関係にある必要があります。

 リレーショナルデータベース(RDB)では、このようにテーブル間の主キーと外部キーとで対応関係を持たせることで、互いのテーブルを関連付けられます。このような関連付けのことをリレーションシップと言い、主キーと外部キーとの対応関係に関する制約条件のことを参照制約と言います(図2)。

図2●参照制約
図2●参照制約
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